週間書評『ローゼンメイデン』/哀しき薔薇乙女の宿命
→アリス・ゲームの行方は? (fromカトゆー家断絶さま)
親しくても、好きであっても、大きな目的のために戦い合う−舞-HiMEと同じようなシチュエーションであるローゼンメイデン。救いは真紅の言葉です。
「私は私なりのやり方で、このゲームを制するつもりよ」(第2巻P58)
彼女のこのセリフだけが、悲劇的な世界の中でわずかな光に思えます。
同じ作者であるPEACH-PITさんの「DearS」と対比させているのも興味深い。実は両作品とも重いテーマを抱えていると感じるんです。特にDearSはコメディ要素が強いだけに、そういうシーンにインパクトがあります。DearSでよく出てくる「奴隷」「ご主人様」なんて、一見萌え要素的な単語に込められた意図は、深読みするととても悲しくなりますね。
(追記:一部修正、追加しました)
- 作者: PEACH-PIT
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/03
- メディア: コミック
- クリック: 379回
- この商品を含むブログ (311件) を見る