PANZER FRONT Ausf.B(パンツァーフロント B型)

パンツァーフロント

友人に強く勧められ、プレイしてみました。ゲームというのは、非日常の世界を体験したり、クリアの爽快感を味わいたくてプレイするものという一面がありますが、戦車に疎い私にとって、この作品はまさに漢モード全開。
 
地上最強の超兵器を駆り、戦場を縦横無尽に駆け抜け、強力な戦車砲でバッタバッタと敵をなぎ倒して、自らの手で戦局を有利に展開させる−では非ず。
  
戦場をトロトロと進み、なかなか当たらない(当たっても「効果無し」や「弾かれた」だったりします)弾を打ち、挙げ句の果てに玉砕しても戦局は何ら変わらないために、徹底的に国家観紛争の矮小なコマでしかない一兵士の自分の立場を完膚無きまでに思い知らされる。そんな戦車兵の苦労が存分に味わえるシュミレーションとなっています。
 
特に、撃っても撃っても当たらない&一発二発では撃破出来ないのにはまいりました。(もちろん、自分の腕もあるのでしょう)「「一撃でザクを撃破?!何ということだ。あのモビルスーツは、戦艦なみのビーム砲を持っているのか」と驚愕したシャアの気分が心底理解できました。
 
とはいっても、戦車が好きな人にはたまらないゲームでしょう。実際中古市場ではほとんど値崩れしておらず、人気が高いことを伺わせています。私のような軟弱ものでなく、真の戦車好きにターゲットを絞った孤高のゲームなのでしょうね。